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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科73巻3号

2001年03月発行

原著

声帯麻痺側の甲状腺腫瘍の存在のため診断が遅れた食道癌傍気管リンパ節転移症例

著者: 寺田哲也1 山本有実子1 北原民雄2 林伊吹3 竹中洋1 辻求4

所属機関: 1大阪医科大学耳鼻咽喉科学教室 2済生会茨木病院耳鼻咽喉科 3国立大阪病院耳鼻咽喉科 4大阪医科大学中央検査部・病理

ページ範囲:P.187 - P.191

文献概要

 はじめに
 声帯運動障害に伴う嗄声の原因疾患として,耳鼻咽喉科領域では喉頭癌,下咽頭癌,甲状腺癌などの腫瘍性疾患を挙げることができる。しかし,反回神経はその走行が長いため,様々な原因によって麻痺を生じることは周知の事実であり,その背景には頭頸部領域以外にも種々の原因疾患が存在することを忘れてはならない。
 今回われわれは,嗄声を主訴に受診し甲状腺癌の気管傍リンパ節転移による反回神経麻痺を疑わせた胸部上部食道癌症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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