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原著
Arnold-Chiari I型奇形による嚥下障害の1例—嚥下障害に対するリハビリテーションの効果判定についての1考察
著者: 小泉康雄1 三枝英人12 大西正樹13 新美成二2 八木聰明1
所属機関: 1日本医科大学耳鼻咽喉科学教室 2東京大学大学院医学系研究科音声・医学教室 3大西耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.193 - P.197
文献購入ページに移動近年,QOLへの関心が高まる中,嚥下障害に対するリハビリテーションの重要性が注目されている1〜6)。しかし,嚥下のリハビリテーションの効果判定については,その多くが経験的に行われている傾向にある。より有効なリハビリテーションを実施するためには,客観的な効果判定の指針が確立されていることが望ましい。
今回われわれは,Arnold-Chiari I型奇形による嚥下障害の1例を経験した。この症例の嚥下障害に対してリハビリテーションを施行し,良好な結果を得た。また,この症例のリハビリテーション前後の嚥下動態の解析結果から,嚥下のリハビリテーションの効果判定の指針について若干の知見を得たので,併せて報告する。
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