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原著
選択的塞栓術ならびに外頸動脈遮断により摘出した上顎洞血瘤腫の1例
著者: 糸数哲郎1 玉城三七夫1 赤嶺環2 諸見里秀和2 新垣京子3 津嘉山務4
所属機関: 1医療法人敬愛会中頭病院耳鼻咽喉科 2医療法人敬愛会中頭病院放射線科 3医療法人敬愛会中頭病院病理検査室 4つかやま耳鼻咽喉科医院
ページ範囲:P.209 - P.212
文献購入ページに移動上顎洞血瘤腫は臨床的な診断名で,上顎洞内で出血と器質化を繰り返し腫瘤状になった状態である。その臨床症状や画像所見などから,悪性腫瘍との鑑別が問題となることがある。また,上顎洞血瘤腫は,摘出術の際に出血をきたすことがあるため,その診断,治療には注意を要する。
今回われわれは,上顎洞血瘤腫に対し術前に血管造影ならびに選択的塞栓術を施行,また術中外頸動脈を一時的に遮断して腫瘤を摘出した症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。
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