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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科73巻4号

2001年04月発行

トピックス クリニカルパスとその周辺

3.耳鼻咽喉科病棟におけるクリニカルパス

著者: 杉尾雄一郎1 藤谷哲1 洲崎春海1

所属機関: 1昭和大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.268 - P.277

文献概要

 はじめに
 クリニカルパス(以下,CPと略)は,一定の疾患をもつ患者に対する看護活動,検査,治療,栄養指導,薬剤管理,安静度および日常活動,入院中および退院後の生活指導などを経時的に表にまとめたものである。通常縦軸は患者ケアの内容,横軸は時間軸となっており,患者ケアを行う場合のスケジュール表とみることができる。このCPは,1985年頃に米国・Massachusetts州のNewEngland Medical Centerで看護婦として勤務していたZanderら1)によって考案され,看護の質の向上のみならず,患者の満足度の上昇,医療スタッフの教育,医療施設の経営改善などに効果を上げる臨床マネージメントツールとして,米国や欧州の医療施設に急速に浸透した。日本では1990年代半ばから導入する施設が増加しており,耳鼻咽喉科医にとってもevidence based medicine(EBM:根拠に基づく医療)などとともに理解しておくべき事項の1つと考えられる。
 本稿では,昭和大学病院耳鼻咽喉科病棟で使用されているCPの実際を紹介し,その効果や問題点などについて述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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