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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科73巻5号

2001年04月発行

特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域の新しい器械,器具

Ⅲ.内視鏡

1)耳科領域

著者: 高橋姿1 橋本茂久1

所属機関: 1新潟大学医学部耳鼻咽喉科学講座

ページ範囲:P.79 - P.83

文献概要

 はじめに
 鼓室形成術の歴史は双眼手術用顕微鏡の開発に伴って始まり,その発展に呼応して手技や術式が開発されてきた。現在でも耳科手術を手術用顕微鏡下に行うことが主流であることは論ずるまでもない。しかし,耳科手術は側頭骨という硬組織の手術であり,その中には内耳や顔面神経などの重要な組織を有する。したがって,これらの副損傷の回避や術後に形成される鼓室腔を考慮すると削開不能な部位ができ,そのため死角を生じ病変の点検,清掃が不十分になる問題は常にいわれてきた。
 このようなときに耳科内視鏡を併用することは,最小限の削開により顕微鏡では得られない部位の視野を確保でき,極めて有用と考えられる。
 本稿では現在使用されている耳科内視鏡の器具の解説,使用方法,メリットとデメリットについて解説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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