icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科73巻5号

2001年04月発行

特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域の新しい器械,器具

Ⅲ.内視鏡

2)鼻科領域

著者: 伊藤尚1

所属機関: 1大阪医科大学耳鼻咽喉科教室

ページ範囲:P.84 - P.89

文献概要

 はじめに
 肉眼で観察していた鼻内所見に比べて,内視鏡の出現は鼻・副鼻腔の観察に大きな変革をもたらした。前鼻鏡検査では,せいぜい中鼻道,嗅裂,総鼻道の前半部までしか観察できず,また後鼻鏡検査でも後鼻孔と鼻甲介の後端部までしか観察できなかった。上顎洞自然孔,蝶形骨洞自然孔などは肉眼では不可能であった。しかし,内視鏡を用いると,鼻腔のほぼ全体と上顎洞自然孔および蝶形骨洞自然孔などの観察が可能である。また,病変をすばやく把握でき,正確に診断できるようになった。鼻内視鏡といえば,通常硬性鏡をさすことが多く,本稿では硬性鏡を中心に述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら