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文献概要
特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域の新しい器械,器具 Ⅴ.治療機器
2.選択的微小血管手術
著者: 三瓶建二1
所属機関: 1東邦大学医学部第一脳神経外科学教室
ページ範囲:P.129 - P.134
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頭頸部の血管性病変に対して塞栓術を行うということは従来より行われてきたが,これは血管撮影に使用するカテーテルをそのまま利用して塞栓術を行う,いわば外科的外頸動脈結紮術と大差のない治療法であった。一方,最近の技術的進歩により,次々と新しく性能のよいカテーテルが入手可能となり,より血管の深部まで容易に到達が可能なマイクロカテーテルが開発され,また塞栓物質に関しても操作性がよく,比較的安全に塞栓術が行えるようになったため,これらの材料を駆使した手技を血管内手術と呼ぶようになった。この分野における材料および手術・手技の進歩はめざましいものがあり,本稿も旧聞に帰する可能性があるが,現在の頭頸部領域における血管内手術の現状と限界について記す。
頭頸部の血管性病変に対して塞栓術を行うということは従来より行われてきたが,これは血管撮影に使用するカテーテルをそのまま利用して塞栓術を行う,いわば外科的外頸動脈結紮術と大差のない治療法であった。一方,最近の技術的進歩により,次々と新しく性能のよいカテーテルが入手可能となり,より血管の深部まで容易に到達が可能なマイクロカテーテルが開発され,また塞栓物質に関しても操作性がよく,比較的安全に塞栓術が行えるようになったため,これらの材料を駆使した手技を血管内手術と呼ぶようになった。この分野における材料および手術・手技の進歩はめざましいものがあり,本稿も旧聞に帰する可能性があるが,現在の頭頸部領域における血管内手術の現状と限界について記す。
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