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原著
耳下腺内顔面神経鞘腫の2症例
著者: 石橋康子1 菊地茂2 菅澤正2
所属機関: 1東京大学医学部耳鼻咽喉科学教室 2東京大学医学部附属病院分院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.382 - P.385
文献購入ページに移動顔面神経鞘腫が耳下腺腫瘍全体に占める割合は,0.4〜3.4%1〜4)といわれており比較的少ない疾患である。術前に診断が確定する症例は少なく,治療方針に統一した見解がなつのが現状である。
今回われわれは,耳下腺内顔面神経鞘腫で術中の肉眼所見や迅速診断で診断が確定し,被膜外摘出術によって顔面神経を保存し得た2例を経験した。今回,顔面神経鞘腫に対する診断確定の時期と治療方針に関して,文献的考察を加えて検討したので報告する。
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