icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科73巻7号

2001年06月発行

手術・手技

経蝶形骨洞手術における工夫—洞内観察によるSella-Clivus Recessの確認および術中指標としての利用法を中心に

著者: 新島京1

所属機関: 1中津病院脳神経外科

ページ範囲:P.475 - P.480

文献概要

 はじめに
 1907年,Schlofferによって始められた下垂体腺腫に対する経蝶形骨洞手術は,1910年,Cushingによって下垂体腺腫に対する標準的な手術法として確立された。この術式は,彼からDottに,そしてDottからGuiotへと伝えられた。Guiotのもとでこのアプローチを修得したHardy1)は1962年,術中X線透視を用いた顕微鏡下の経蝶形骨洞手術法を確立した。
 いわゆるHardy法2)と呼ばれるこの術式は,低侵襲で重篤な合併症も少なく,ここ40年の間に普及の一途をたどってきた。また,MRIをはじめとする画像診断機器の進歩に伴って,腺腫の正確な情報を術前に得ることができるようになったので周到な手術計画が可能となり,手術器械の改良と相まって手術手技3,4)そのものもよりいっそう洗練されつつある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら