文献詳細
原著
外耳道血管腫の1症例
著者: 奥田剛1 菅原一真1 下郡博明1 三浦正子1 清水徳雄2 山下裕司1
所属機関: 1山口大学医学部耳鼻咽喉科 2山口県立中央病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.714 - P.717
文献概要
外耳道腫瘍は,頭頸部腫瘍の中でも比較的稀であるとされ,外来患者の0.05%1)とされている。また,外耳道腫脹,耳痛,耳出血,耳漏などの外耳炎と共通する症状を呈するため,診断に時間を要することが多い。
今回われわれは,慢性外耳道炎の経過中に発症し,初診医受診から治療まで約6年の歳月を要した外耳道血管腫の1症例を経験したので報告する。
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