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特集 小児の人工内耳
5.奇形・重複障害児の人工内耳
著者: 伊藤壽一1
所属機関: 1京都大学大学院医学研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科学
ページ範囲:P.777 - P.780
文献購入ページに移動 Ⅰ.小児人工内耳の手術適応
わが国での小児人工内耳の手術適応は,1998年に日本耳鼻咽喉科学会が定めた人工内耳手術の適応基準が基本になっている(表1)。
小児に人工内耳手術を行う際に最も問題になるのは「何歳の時点で手術をするべきか。補聴器と人工内耳のどちらを選択するのか,またいつその判断をするのか。内耳の形態異常やほかに障害をもつ小児の場合は手術適応になるのか」という点である。日本耳鼻咽喉科学会の適応基準では,年齢に関しては「小児の人工内耳手術の年齢は2歳以上,18歳末満とする。ただし先天聾(言語習得期前失聴者)の小児の場合,就学期までの手術が望ましい」としている。
わが国での小児人工内耳の手術適応は,1998年に日本耳鼻咽喉科学会が定めた人工内耳手術の適応基準が基本になっている(表1)。
小児に人工内耳手術を行う際に最も問題になるのは「何歳の時点で手術をするべきか。補聴器と人工内耳のどちらを選択するのか,またいつその判断をするのか。内耳の形態異常やほかに障害をもつ小児の場合は手術適応になるのか」という点である。日本耳鼻咽喉科学会の適応基準では,年齢に関しては「小児の人工内耳手術の年齢は2歳以上,18歳末満とする。ただし先天聾(言語習得期前失聴者)の小児の場合,就学期までの手術が望ましい」としている。
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