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原著
回転性めまいが初発症状であった聴神経腫瘍の3症例
著者: 兵佐和子1 萩森伸一1 池田進1 荒木倫利1 竹中洋1
所属機関: 1大阪医科大学耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.787 - P.790
文献購入ページに移動聴神経腫瘍は頭蓋内腫瘍のおよそ8〜10%,小脳橋角部腫瘍の約80%を占めている1)。その臨床像は蝸牛症状や前庭機能障害,小脳症状,顔面神経麻痺,三叉神経障害など多岐にわたるが,回転性めまいは19%と比較的少なく,初発症状となる症例は7%に過ぎない2)。
われわれは,回転性めまい発作を初発症状として当科を受診し,諸検査の結果,聴神経腫瘍と診断された3症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。
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