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⑩小脳橋角部のMRI
著者: 橋本省1
所属機関: 1国立仙台病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.809 - P.814
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MRIは1980年代初頭に臨床応用が開始され,本邦では1983年より耳鼻咽喉科領域で使用されるようになった1)。本法はX線CTと比べいくつかの特徴を有するが,中でも骨によるアーティファクトがなく任意の断面が得られるという点は,小脳橋角部の病変において極めて有利であり,同部の診断においては不可欠なものである。
当初のMRIの画像は,小脳橋角部では小病変の診断は不可能と思える程度であったが,超電導機が普及して空間分解能が向上するにつれて診断精度は高くなり2),さらに造影剤が出現して飛躍的な進歩を遂げた。その後も新しいパルス系列が考案されるにつれてMRIは予想を上回る早さで進歩し,現在では驚くほど明瞭な画像が得られている。
MRIは1980年代初頭に臨床応用が開始され,本邦では1983年より耳鼻咽喉科領域で使用されるようになった1)。本法はX線CTと比べいくつかの特徴を有するが,中でも骨によるアーティファクトがなく任意の断面が得られるという点は,小脳橋角部の病変において極めて有利であり,同部の診断においては不可欠なものである。
当初のMRIの画像は,小脳橋角部では小病変の診断は不可能と思える程度であったが,超電導機が普及して空間分解能が向上するにつれて診断精度は高くなり2),さらに造影剤が出現して飛躍的な進歩を遂げた。その後も新しいパルス系列が考案されるにつれてMRIは予想を上回る早さで進歩し,現在では驚くほど明瞭な画像が得られている。
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