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特集 身体障害者福祉法と耳鼻咽喉科
4.音声・言語機能障害
著者: 牛嶋達次郎1
所属機関: 1東京逓信病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.929 - P.932
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従来の医師の指定の状況から,医師の指定基準の見直し作業が進み,平成14年4月1日付けの改訂で各種の障害に関係のある診療科名が追加されている。これを受けて,日本耳鼻咽喉科学会としてはみずからの専門性を堅持するためのにも,耳鼻咽喉科指定医は聴覚障害以外の平衡機能,音声・言語機能,咀嚼機能の障害認定に積極的に関わる方針を打ち出した。音声・言語機能障害の認定に関わる指定医は,従来は耳鼻咽喉科以外には気管食道科,神経内科であったが,新たにリハビリテーション科,脳神経外科,内科,形成外科の医師も境界領域へ参入してきて,申請が可能となっている。
そこで,音声・言語機能障害は耳鼻咽喉科の主要な専門領域の1つであることを再認識しつつ,障害認定に努力することを義務と考えねばならない。診断を拒否したり申請のための書類作成を拒絶することは行ってはならないのである。
本稿では,学問的な解説よりも実際の申請の業務に役立てることに焦点を向けてまとめることにした。
従来の医師の指定の状況から,医師の指定基準の見直し作業が進み,平成14年4月1日付けの改訂で各種の障害に関係のある診療科名が追加されている。これを受けて,日本耳鼻咽喉科学会としてはみずからの専門性を堅持するためのにも,耳鼻咽喉科指定医は聴覚障害以外の平衡機能,音声・言語機能,咀嚼機能の障害認定に積極的に関わる方針を打ち出した。音声・言語機能障害の認定に関わる指定医は,従来は耳鼻咽喉科以外には気管食道科,神経内科であったが,新たにリハビリテーション科,脳神経外科,内科,形成外科の医師も境界領域へ参入してきて,申請が可能となっている。
そこで,音声・言語機能障害は耳鼻咽喉科の主要な専門領域の1つであることを再認識しつつ,障害認定に努力することを義務と考えねばならない。診断を拒否したり申請のための書類作成を拒絶することは行ってはならないのである。
本稿では,学問的な解説よりも実際の申請の業務に役立てることに焦点を向けてまとめることにした。
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