文献詳細
原著
眼痛を主訴とした陳旧性眼窩内側壁骨折の1例
著者: 馬場信太郎1 前田陽一郎2 渡邉弘子3 竹内直信1
所属機関: 1東京大学医学部附属病院耳鼻咽喉科・聴覚音声外科 2NTT東日本関東病院耳鼻咽喉科 3JR東京総合病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.965 - P.967
文献概要
眼窩内側壁骨折は保存的に経過をみていても複視などが改善する場合が多く,自然治癒が90%とも報告されている1)。一方で,眼窩内側壁骨折を放置したことによる晩発性の副鼻腔への障害も報告されており1〜3),本疾患に対する手術的療法の是非に関しては論議の一致をみていない。
今回われわれは,受傷約20年後に眼痛および視野欠損が出現した陳旧性眼窩内側壁骨折の1症例を経験したので報告する。
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