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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科74巻2号

2002年02月発行

手術・手技

外傷性瘢痕による鼻孔狭窄の2例

著者: 奥村仁1 酒井直彦1 中村佳代1 吉田豊一1

所属機関: 1横浜市立大学医学部形成外科学教室

ページ範囲:P.153 - P.156

文献概要

 はじめに
 外鼻孔狭窄は,先天性,外傷性,炎症性,腫瘍性などいろいろな原因で生じる。通常,外傷性瘢痕によって生じる外鼻孔の狭窄は,鼻翼の欠損を伴っていることが多い1,2)。鼻翼欠損を伴わない瘢痕性狭窄は比較的稀であるが,長期間にわたる挿管チューブや経管栄養チューブの挿入留置を原因として起こることが多い3)。また,外傷性狭窄の再建方法として瘢痕切除・縫合,植皮,粘膜移植,遊離複合組織移植,各種皮弁法などが報告されている4〜11)
 今回われわれは,鼻出血に対する止血処置後に外鼻孔に瘢痕を生じ,狭窄をきたした2例を経験した。組織の欠損量に応じて,手術方法を変えることにより良好な結果を得たので,若干の文献的考察を加え報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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