文献詳細
手術・手技
文献概要
はじめに
外鼻孔狭窄は,先天性,外傷性,炎症性,腫瘍性などいろいろな原因で生じる。通常,外傷性瘢痕によって生じる外鼻孔の狭窄は,鼻翼の欠損を伴っていることが多い1,2)。鼻翼欠損を伴わない瘢痕性狭窄は比較的稀であるが,長期間にわたる挿管チューブや経管栄養チューブの挿入留置を原因として起こることが多い3)。また,外傷性狭窄の再建方法として瘢痕切除・縫合,植皮,粘膜移植,遊離複合組織移植,各種皮弁法などが報告されている4〜11)。
今回われわれは,鼻出血に対する止血処置後に外鼻孔に瘢痕を生じ,狭窄をきたした2例を経験した。組織の欠損量に応じて,手術方法を変えることにより良好な結果を得たので,若干の文献的考察を加え報告する。
外鼻孔狭窄は,先天性,外傷性,炎症性,腫瘍性などいろいろな原因で生じる。通常,外傷性瘢痕によって生じる外鼻孔の狭窄は,鼻翼の欠損を伴っていることが多い1,2)。鼻翼欠損を伴わない瘢痕性狭窄は比較的稀であるが,長期間にわたる挿管チューブや経管栄養チューブの挿入留置を原因として起こることが多い3)。また,外傷性狭窄の再建方法として瘢痕切除・縫合,植皮,粘膜移植,遊離複合組織移植,各種皮弁法などが報告されている4〜11)。
今回われわれは,鼻出血に対する止血処置後に外鼻孔に瘢痕を生じ,狭窄をきたした2例を経験した。組織の欠損量に応じて,手術方法を変えることにより良好な結果を得たので,若干の文献的考察を加え報告する。
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