文献詳細
原著
文献概要
はじめに
喉頭全摘術後の咽頭皮膚瘻の発生は,経口摂取の遅延や入院期間の延長の原因となり,また総頸動脈破裂を起こし得る危険な合併症である。患者のQOLを著しく低下させるため,頭頸部外科医にとっては回避すべき合併症の1つである。咽頭皮膚瘻の発生要因については,これまでに諸外国ではいくつかの報告1〜11)があるが,本邦における報告12〜14)は数少ない。
今回,当科において喉頭悪性腫瘍の診断で喉頭全摘術を施行した症例を対象に,咽頭皮膚瘻の発生頻度,要因について検討したので報告する。
喉頭全摘術後の咽頭皮膚瘻の発生は,経口摂取の遅延や入院期間の延長の原因となり,また総頸動脈破裂を起こし得る危険な合併症である。患者のQOLを著しく低下させるため,頭頸部外科医にとっては回避すべき合併症の1つである。咽頭皮膚瘻の発生要因については,これまでに諸外国ではいくつかの報告1〜11)があるが,本邦における報告12〜14)は数少ない。
今回,当科において喉頭悪性腫瘍の診断で喉頭全摘術を施行した症例を対象に,咽頭皮膚瘻の発生頻度,要因について検討したので報告する。
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