文献詳細
文献概要
原著
小児の頸部膿瘍5症例
著者: 上田大24 信原健二2 安田繁伸3 三牧三郎1
所属機関: 1京都市立病院耳鼻咽喉科 2滋賀県済生会病院耳鼻咽喉科 3社会保険神戸中央病院耳鼻咽喉科 4現:京都府立医科大学耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.201 - P.205
文献購入ページに移動抗生物質の進歩により,最近では重篤な経過に至る深頸部感染症は減少したといわれている。しかし,糖尿病,膠原病,長期ステロイド使用,癌などの免疫能を低下させる基礎疾患を有する場合や,所見の取りにくい小児では急激な経過をたどり1),ときに重症化する場合も有り得る。
今回われわれは,切開排膿術を施行した小児の頸部膿瘍を1996年11月〜1999年10月の過去3年間に京都市立病院耳鼻咽喉科で5症例経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する。
掲載誌情報