文献詳細
原著
化膿性頸椎炎に続発した咽後膿瘍例
著者: 藤田健一郎13 山田弘之1 畠中節夫2 石田良治1 徳力俊治1
所属機関: 1山田赤十字病院耳鼻咽喉科 2山田赤十字病院整形外科 3済生会松阪総合病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.207 - P.210
文献概要
成人の咽後膿瘍は抗生物質の進歩と結核の減少により,今日では遭遇する機会が減少している疾患である。しかし,咽後膿瘍はときに重篤な合併症を引き起こし,不幸な転帰をたどる例があり,早期診断と適切な治療は現在でも重要である。
今回われわれは,化膿性頸椎炎からの直接波及により,咽頭後間隙に膿瘍を形成し,さらに脊髄炎による四肢麻痺を呈した1例を経験したので報告する。
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