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文献概要
原著
一側性感音難聴を呈したサルコイドーシスの1症例
著者: 稲井俊太1 渡邊健一1 八木聰明1
所属機関: 1日本医科大学耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.271 - P.273
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サルコイドーシスは原因不明の全身性の非乾酪性肉芽腫性疾患である。特に肺,心臓,眼,皮膚などを主病変とするが,神経系病変を伴うことも知られている1)。脳神経症状の発生頻度は顔面神経麻痺が最も多く,舌咽神経および迷走神経の麻痺,聴神経障害の順である2)。
今回われわれは,サルコイドーシス経過中に一側性感音難聴を呈した神経サルコイドーシスの1症例を経験したので報告する。
サルコイドーシスは原因不明の全身性の非乾酪性肉芽腫性疾患である。特に肺,心臓,眼,皮膚などを主病変とするが,神経系病変を伴うことも知られている1)。脳神経症状の発生頻度は顔面神経麻痺が最も多く,舌咽神経および迷走神経の麻痺,聴神経障害の順である2)。
今回われわれは,サルコイドーシス経過中に一側性感音難聴を呈した神経サルコイドーシスの1症例を経験したので報告する。
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