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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科74巻5号

2002年04月発行

特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科における手術の危険度

4.鼓膜形成術(接着法)

著者: 湯浅涼12

所属機関: 1中耳サージセンター 2将監耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.20 - P.24

文献概要

 はじめに
 接着法が開発されてから10余年が経過し,術式の簡素化にもかかわらず術後成績が従来の方法に遜色ないことが実証され1),また,海外の手術書にも掲載されている2)。現在,本法は「日帰り」もしくは「短期入院」による鼓膜形成術として全国的に定着し,minimally invasive surgeryの普及を促進させてきた。一方,術式の簡素化により,手軽に鼓膜形成術が行われるようになった反面,術によるリスクも当然散見されるようになってきた。本法の全国規模の普及に対して,40年前,鼓室形成術がわが国に導入された頃の中耳手術に対する不信感の再現を危惧する意見も否定できない。
 このような観点から本稿では手想される術中,術後におけるリスクならびにそれらの対処法について記述する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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