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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科74巻5号

2002年04月発行

特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科における手術の危険度

7.耳硬化症の手術

著者: 八木聰明1

所属機関: 1日本医科大学耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.35 - P.38

文献概要

 I.手術方法
 鼓室への到達には,耳内法と耳後法がある。また,耳内法には切開を完全に耳内のみに行うものと,耳前部に補助切開を加えるものがある。諸外国では,完全に耳内にのみ切開を加えるのが主流であるが,本邦で補助切開や耳後法を用いるのは外耳道が極端に狭い場合が多いためである。キヌタ・アブミ関節やアブミ骨底板などの構造物は鼓室後部にあるので,耳内からのアプローチのほうが耳後からのアプローチよりそこへ到達する方法としては優っている。また,切開創の大きさやその治癒時間も耳内法が勧められる。しかし,外耳道の狭さや手術方法の慣れなどから耳後法も用いられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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