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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科74巻5号

2002年04月発行

特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科における手術の危険度

13.鼻出血止血術・鼻骨骨折整復術の危険度

著者: 竹中洋1

所属機関: 1大阪医科大学耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.61 - P.64

文献概要

 はじめに
 鼻出血止血術ならびに鼻骨骨折整復術は,耳鼻咽喉科救急において最も頻用される術式といえる。特に鼻出血止血術の緊急度は高く,また術式が多様であり,専門性が要求される。一方,鼻骨骨折の新鮮例では外来診療で処理されることが多く,手術器具の使用に練達している必要がある。いずれにしても,多くの症例が予定されたものではなく,確定診断および手術適応と麻酔法を短時間に選択しなければならない。また本人,家族への説明と同意などにも留意するべき点が多い。コメディカルも含めて常日頃の準備とシミュレーションを重ね対応すべきものと考える。
 しかし,鼻出血と鼻骨骨折に同時に対応することは極めて稀であり,本稿では術式に伴う危険度は鼻出血止血術と鼻骨骨折整復術に分けて扱い,全身管理や共通の危険性についてはまとめて述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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