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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科74巻5号

2002年04月発行

特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科における手術の危険度

14.顔面骨骨折整復術

著者: 夜陣紘治1 平川勝洋1

所属機関: 1広島大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.66 - P.70

文献概要

 はじめに
 顔面骨骨折の原因は交通事故,労災事故,転落,スポーツ損傷などによるものが多い。特に交通事故によるものは,各交通機関のスピード化により重症化かつ複雑化している。顔面骨と他の重要臓器損傷との合併例では救急医が関与し,気道の確保,出血の制御,循環のコントロールが優先され,顔面骨骨折については受傷後かなりの時間を経過して初めて,その骨折状況や整復の必要性の有無に関しての問い合わせ,あるいは整復の依頼がされる場合も少なくない。そのため,常に受傷から整復までの時間を考慮して対応する必要がある。
 顔面骨骨折の分類については,高橋ら1)が表1のように分類している。このうち最も多いのは鼻骨骨折で顔面骨骨折全体の30〜40%を占め,次いで頬骨骨折が約20%,眼窩骨骨折は約9%である。顔面正中の骨折では,前頭蓋底に及ぶ骨折が約12%ある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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