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文献概要
特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科における手術の危険度 鼻
21.視神経管開放術
著者: 鴻信義1 森山寛1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.101 - P.104
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交通事故や副鼻腔手術時副損傷などの外傷により引き起こされた高度視力障害が,ステロイドやマンニトールなどの薬物治療で軽快しない場合,視神経管開放術が行われる。外傷性視力障害は,視神経そのものの損傷,切断が原因ではなく,視神経管内の血腫や視神経自体の浮腫により,視神経が二次的に虚血や循環障害を起こすことが原因であると考えられており,手術による管内の減圧が必要となる1〜4)。
本術式は,日頃行っている内視鏡下鼻内手術の手技の延長である。しかし通常は,視神経管およびその周囲構造は,解剖学的危険部位の1つとして直接手術操作を加えることはないが,視神経管開放術では視神経管,視神経鞘自体を鉗子で直接触れるため,細心の注意を払わないと,却って思わぬ合併症を引き起こすことになる。
交通事故や副鼻腔手術時副損傷などの外傷により引き起こされた高度視力障害が,ステロイドやマンニトールなどの薬物治療で軽快しない場合,視神経管開放術が行われる。外傷性視力障害は,視神経そのものの損傷,切断が原因ではなく,視神経管内の血腫や視神経自体の浮腫により,視神経が二次的に虚血や循環障害を起こすことが原因であると考えられており,手術による管内の減圧が必要となる1〜4)。
本術式は,日頃行っている内視鏡下鼻内手術の手技の延長である。しかし通常は,視神経管およびその周囲構造は,解剖学的危険部位の1つとして直接手術操作を加えることはないが,視神経管開放術では視神経管,視神経鞘自体を鉗子で直接触れるため,細心の注意を払わないと,却って思わぬ合併症を引き起こすことになる。
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