文献詳細
原著
文献概要
はじめに
抗生剤の普及に伴い急性乳様突起炎は減少しているといわれているが1,2),皆無となったわけではなく,小児の急性中耳炎の合併症として念頭におく必要のある疾患である。
われわれは,過去2年間に4例の乳様突起炎を経験し,いずれも鼓膜の切開排膿と抗生剤の点滴静注などの保存的治療で治癒することができた。今回これらの症例を報告するとともに,乳幼児の急性乳様突起炎に対する治療法について,若干の文献的考察を加えて報告する。
抗生剤の普及に伴い急性乳様突起炎は減少しているといわれているが1,2),皆無となったわけではなく,小児の急性中耳炎の合併症として念頭におく必要のある疾患である。
われわれは,過去2年間に4例の乳様突起炎を経験し,いずれも鼓膜の切開排膿と抗生剤の点滴静注などの保存的治療で治癒することができた。今回これらの症例を報告するとともに,乳幼児の急性乳様突起炎に対する治療法について,若干の文献的考察を加えて報告する。
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