文献詳細
原著
内視鏡下に開放した斜台粘液嚢胞の1例
著者: 盛實勲14 有友宏1 浅井真紀2 岡田亜紀3
所属機関: 1松山赤十字病院耳鼻咽喉科 2愛媛県立今治病院耳鼻咽喉科 3愛媛大学医学部耳鼻咽喉科学教室 4吉田総合病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.478 - P.482
文献概要
斜台はトルコ鞍背から後方へ続くなだらかな傾斜部にあり,通常は骨髄で満たされ含気化することは少なく,同部に粘液嚢胞が生ずることは極めて稀で,今回検索した限りでは過去に2例しか報告がなかった1,2)。
診断にはCT,MRIが欠かせないが,骨欠損を伴う場合,脊索腫など腫瘍との鑑別が困難で生検を必要とする。
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