文献詳細
文献概要
原著
鼻出血を繰り返した原発性アミロイドーシスの1例
著者: 石川敏夫12 戸島均1
所属機関: 1日立製作所日立総合病院耳鼻咽喉科 2現:自治医科大学耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.543 - P.546
文献購入ページに移動 はじめに
アミロイドーシスは,線維性構造を有する特異なタンパクであるアミロイドが身体内の数々の臓器,組織の細胞外に沈着する原因不明の代謝病である。Amyloid of immunoglobulin light chain (以下,ALと略)アミロイドーシスは全身性アミロイドーシスの1つで,臨床的には原発性アミロイドーシスおよび多発性骨髄腫に伴うアミロイドーシスに分類される1,2)。
今回われわれは,鼻出血を繰り返すため精査したところ,上咽頭にアミロイドの沈着が認められ,原発性アミロイドーシスと考えられた1例を経験したので,若干の文献的考察とともに報告する。
アミロイドーシスは,線維性構造を有する特異なタンパクであるアミロイドが身体内の数々の臓器,組織の細胞外に沈着する原因不明の代謝病である。Amyloid of immunoglobulin light chain (以下,ALと略)アミロイドーシスは全身性アミロイドーシスの1つで,臨床的には原発性アミロイドーシスおよび多発性骨髄腫に伴うアミロイドーシスに分類される1,2)。
今回われわれは,鼻出血を繰り返すため精査したところ,上咽頭にアミロイドの沈着が認められ,原発性アミロイドーシスと考えられた1例を経験したので,若干の文献的考察とともに報告する。
掲載誌情報