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原著
花火により口腔咽頭熱傷および咽後間隙気腫を生じた1症例
著者: 長谷川武1 竹腰英樹1 青木大輔1 善浪弘善1 菊地茂1
所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.547 - P.550
文献購入ページに移動口腔・咽頭領域の熱傷には,口腔・咽頭に限られたものから食道,下気道に及ぶ広範囲なものまである。治療は保存的処置で済むものから気道管理や全身管理を要するものまで多岐にわたる。さらに,気道の瘢痕拘縮と癒着のため再建術を要することもある1〜3)。
今回,われわれは花火により口腔・咽頭に熱傷を起こし,頸部皮下気腫へと至った症例を経験し治療し得たので,文献的,解剖学的考察を加えて報告する。
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