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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科74巻8号

2002年07月発行

手術・手技

滲出性中耳炎に対するCO2レーザーによる鼓膜切開術の経験

著者: 新木五月1 村上泰1 村上作之1 加藤賢1 水田邦博2

所属機関: 1耳鼻咽喉科村上医院 2磐田市立総合病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.560 - P.563

文献概要

 はじめに
 滲出性中耳炎の治療には保存的治療,鼓膜切開術,中耳換気チューブ挿人術などがある。保存的治療を行い改善が認められない症例に対して,メスによる鼓膜切開術を行うことがある。しかし,メスによる切開では穿孔は数日のうちに閉鎖し,再貯留を認めることがある。
 今回,CO2レーザーによる鼓膜切開術を行い,平均19.1日間の開存期間を得ることができた。その後,再貯留した症例にのみ中耳換気チューブ挿入術を行った。中耳換気チューブ挿入術適応の判断に,CO2レーザーによる鼓膜切開術は有用な手技と考えられたので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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