文献詳細
特集 難治性副鼻腔炎の治療
文献概要
はじめに
副鼻腔粘膜に著明に活性好酸球が浸潤した副鼻腔炎を好酸球性副鼻腔炎と称し(図1),化膿性慢性副鼻腔炎とは異なる多くの臨床的特徴を有している1)。このような副鼻腔炎では,内視鏡下副鼻腔手術とマクロライド療法を併用しても術後成積が不良を呈することが多く,いわゆる難治性副鼻腔炎の範疇である。したがって,治療前に好酸球浸潤を伴う副鼻腔炎の有無を識別し,従来の副鼻腔炎とは異なった治療上の取り扱いをする必要がある。
本稿では,副鼻腔粘膜への好酸球浸潤した副鼻腔炎の診断と手術前・後の対処について述べる。
副鼻腔粘膜に著明に活性好酸球が浸潤した副鼻腔炎を好酸球性副鼻腔炎と称し(図1),化膿性慢性副鼻腔炎とは異なる多くの臨床的特徴を有している1)。このような副鼻腔炎では,内視鏡下副鼻腔手術とマクロライド療法を併用しても術後成積が不良を呈することが多く,いわゆる難治性副鼻腔炎の範疇である。したがって,治療前に好酸球浸潤を伴う副鼻腔炎の有無を識別し,従来の副鼻腔炎とは異なった治療上の取り扱いをする必要がある。
本稿では,副鼻腔粘膜への好酸球浸潤した副鼻腔炎の診断と手術前・後の対処について述べる。
掲載誌情報