icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科74巻9号

2002年08月発行

原著

ツベルクリン反応が陰性であった頸部リンパ節結核の1症例

著者: 我那覇章14 糸数哲郎1 玉城和則2 新垣京子3

所属機関: 1中頭病院耳鼻咽喉科 2中頭病院内科 3中頭病院病理検査室 4琉球大学医学部附属病院耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.635 - P.638

文献概要

 はじめに
 結核は,本邦において新規発生患者数が1997年に38年ぶりに前年を上回り,厚生省より非常事態宣言が発令されるなど,再興感染症として注目を集めている。耳鼻咽喉科領域において,頸部リンパ節結核は頸部腫瘤の鑑別疾患の1つとして常に念頭に置く必要のある疾患である。一般に頸部リンパ節結核が疑われた場合には,ッベルクリン反応が簡便で有用な検査である。
 今回われわれは,ツベルクリン反応が陰性で,最終的には摘出したリンパ節の病理組織学的所見より診断が確定した頸部リンパ節結核の1症例を経験した。本症例の経過およびツベルクリン反応が陰性であった原因も含め,文献的考察を加えて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら