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⑧頸部・喉頭領域の超音波診断
著者: 古川政樹1 古川まどか2
所属機関: 1横浜市立大学医学部附属市民総合医療センター医療情報部 2神奈川県立がんセンター頭頸部外科
ページ範囲:P.647 - P.653
文献購入ページに移動耳鼻咽喉科・頭頸部外科領域における超音波医学の発展は,様々な事情から他科領域に比べるとやや遅れ気味ではあったが1),触診と同様の感覚でリアルタイムに断層像を表示することが可能な電子走査型診断装置,頸部領域の使用に適する高周波小型プローブが開発され,実地応用の機会が増加するとともに,非侵襲性,簡便性といった特性をもつ超音波の有用性が広く理解されるようになり,現在では触診を補う極めて有効な補助診断法として認知されている。さらに近年は,デジタル化技術の進展に伴う超音波診断装置の目覚しい進歩によって,Bモード法における分解能の向上だけでなく,全く新しい技術の臨床応用が実現し超音波診断は新たな段階に入った。
本稿では,超音波診断に関する新手法の解説およびそれらの頸部領域における今後の臨床応用の可能性,従来のBモード法などを中心とした最近の知見を概説する。
本文中に使用した画像は,特にことわりのない限りGE横河メディカルシステム(※)社製,LOGIQ 700(※※)EXPERT Series,739Lプローブ/5〜10MHzにより撮影した。
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