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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科75巻1号

2003年01月発行

文献概要

Current Article

前庭誘発筋電位(VEMP)

著者: 室伏利久1

所属機関: 1東京大学医学部耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.11 - P.20

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I.はじめに

 前庭誘発筋電位(vestibular evoked myogenic potential:VEMP)は頸筋,中でも胸鎖乳突筋(SCM)に音響刺激などによって誘発される筋電位であり,その名前からもわかるように,今日,前庭機能検査として位置づけられている。本反応の最初の報告は,1992年になされたColebatchら1)によるものである。依然未解決の問題,議論の分かれている問題もあるが,徐々に前庭機能検査として普及しつつある1~9)

 本稿では,これまでに明らかになったことを中心に解説する。なお,以下の記述では前庭性誘発筋電位の略称としてVEMPを用いるものとする。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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