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エビデンスからみた突発性難聴の治療
著者: 小川郁1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.849 - P.860
文献購入ページに移動I.はじめに
近年,エビデンスに基づいた医療(evidence based medicine:EBM)が注目されている。EBMとは,研究結果からの科学的裏づけをもった証拠(エビデンス)と臨床的専門技術および各患者の価値観とを統合した医療を意味し,その最終目標は臨床医と患者が最善の治療結果とQOLを診断,治療の目的として共有することである。したがって,EBMとは単にエビデンスのみで医療を論じるものではないことを認識しなければならない。
突発性難聴(sudden deafness, idiopathic sudden sensorineural hearing loss)の診療においてもEBMが重要視されてきており,その一環として薬物療法のコントロールスタディや診療ガイドラインの作成など多くの試みがなされている。
本稿では,突発性難聴の治療におけるエビデンスとして,これまで国内外で行われてきた薬物療法などのコントロールスタディの報告をまとめるとともに,エビデンスからみた突発性難聴の治療について概説する。
近年,エビデンスに基づいた医療(evidence based medicine:EBM)が注目されている。EBMとは,研究結果からの科学的裏づけをもった証拠(エビデンス)と臨床的専門技術および各患者の価値観とを統合した医療を意味し,その最終目標は臨床医と患者が最善の治療結果とQOLを診断,治療の目的として共有することである。したがって,EBMとは単にエビデンスのみで医療を論じるものではないことを認識しなければならない。
突発性難聴(sudden deafness, idiopathic sudden sensorineural hearing loss)の診療においてもEBMが重要視されてきており,その一環として薬物療法のコントロールスタディや診療ガイドラインの作成など多くの試みがなされている。
本稿では,突発性難聴の治療におけるエビデンスとして,これまで国内外で行われてきた薬物療法などのコントロールスタディの報告をまとめるとともに,エビデンスからみた突発性難聴の治療について概説する。
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