文献詳細
文献概要
原著
早期に診断し手術的に加療し得たPlummer病の2症例
著者: 宮尾益道1 佐藤克郎1 髙橋姿1 川名正博2 五十嵐文雄3
所属機関: 1新潟大学医学部耳鼻咽喉科学講座 2川名クリニック 3日本歯科大学新潟歯学部耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.869 - P.874
文献購入ページに移動Plummer病は,1913年にPlummerによりBasedow病とは異なる甲状腺機能亢進症として初めて報告された疾患である1)。本症はTSHの支配を受けずに甲状腺ホルモンを過剰分泌する過機能性結節性甲状腺腫であり,欧米では時にみられるが2),本邦において甲状腺機能亢進症全体に占める割合は非常に少ない3)。
今回,Plummer病と診断され手術的に加療し甲状腺機能が正常化した2症例を経験したので,文献的考察を加え報告する。
掲載誌情報