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原著
急速に進行する両側感音難聴を初発症状とした髄膜癌腫症の1例
著者: 渡邊健一12 日高浩史1 水谷伸1 横山純吉1 大島猛史1
所属機関: 1いわき市立総合磐城共立病院耳鼻咽喉科 2現籍:国立仙台病院耳鼻咽喉科
ページ範囲:P.890 - P.893
文献購入ページに移動髄膜癌腫症とは,悪性腫瘍の癌細胞が脳・脊髄の髄膜へび漫性浸潤することにより髄膜刺激症状,頭蓋内圧亢進症状,脳・脊髄神経障害などを引き起こす極めて予後不良の疾患である1)。原発部位としては乳癌,肺癌,胃癌などの腺癌あるいは悪性黒色腫が多く報告されている1,2)。
今回われわれは,急速に進行する両側感音難聴を初発症状とした乳癌原発の髄膜癌腫症の症例を経験したので報告する。
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