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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科75巻12号

2003年11月発行

文献概要

手術・手技

両側経鼻腔法を用いた内視鏡下鼻内下垂体腫瘍摘出術と鞍底部再建の工夫

著者: 佐生秀幸1 生見薫子1 田村奈々子1 湯本英二1

所属機関: 1熊本大学医学部耳鼻咽喉科教室

ページ範囲:P.907 - P.911

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I.はじめに

 内視鏡下鼻内下垂体手術は従来の顕微鏡下の経鼻中隔的アプローチ,いわゆるハーディ手術1)に比べ歯齦部切開が不要で,より低侵襲であるため国内外で行われるようになってきた2~14)。しかし,内視鏡下鼻内下垂体手術は広く普及しているとはいい難く,その手術手技についてもいまだ議論の余地のあるところである。

 筆者らも2000年より内視鏡を用いた下垂体腫瘍摘出術を開始し,2002年12月までに脳神経外科医と合同で27例に行った。筆者らは,鞍底部へのアプローチは両側経鼻腔法を原則とすることで,脳神経外科医による腫瘍摘出時の良好な操作性を確保するように努めてきた。また,鞍底部の再建に両側有茎鼻中隔粘膜弁を用いるなどの工夫を重ねてきた。

 本稿では,筆者らの手術法を紹介し鞍底部の安全な再建法を述べ,大きな鼻中隔欠損例における有茎粘膜弁の採取法についても併せて報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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