文献詳細
特集 電子カルテの現在と将来
文献概要
I.はじめに
医療系雑誌やマスコミに「電子カルテ」の用語が登場してから数年が経過し,珍しくなくなってきた。医療機関で診療情報の開示が積極的になされるようになり,電子カルテと情報開示の用語がペアーで使われることもしばしばである。
筆者は,耳鼻咽喉科の臨床医として勤務しながら大規模オーダシステムを開発稼働した経験をもち,現在は医療情報系の大学で病院情報システム関連の講座の教鞭をとる者として,手書き病歴(以下,カルテと略)の電子化に関して,これまでの経緯,現況,既存の医療情報システムとの関連,将来像などについて解説する。
なお,JOHNS 18巻8号(2002年)は1),「情報化時代の診療」をテーマに特集を組み,筆者は「診療の情報化時代」というテーマで執筆したが,本稿では,特に「電子カルテ」について焦点を絞り述べることとする。
医療系雑誌やマスコミに「電子カルテ」の用語が登場してから数年が経過し,珍しくなくなってきた。医療機関で診療情報の開示が積極的になされるようになり,電子カルテと情報開示の用語がペアーで使われることもしばしばである。
筆者は,耳鼻咽喉科の臨床医として勤務しながら大規模オーダシステムを開発稼働した経験をもち,現在は医療情報系の大学で病院情報システム関連の講座の教鞭をとる者として,手書き病歴(以下,カルテと略)の電子化に関して,これまでの経緯,現況,既存の医療情報システムとの関連,将来像などについて解説する。
なお,JOHNS 18巻8号(2002年)は1),「情報化時代の診療」をテーマに特集を組み,筆者は「診療の情報化時代」というテーマで執筆したが,本稿では,特に「電子カルテ」について焦点を絞り述べることとする。
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