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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科75巻13号

2003年12月発行

原著

両側難聴を主訴とした神経線維腫症2型の1症例

著者: 渡邊健一1 波多野吟哉12 深田信久3 川崎剛3 青木秀治1 八木聰明1

所属機関: 1日本医科大学耳鼻咽喉科学教室 2新松戸中央総合病院耳鼻咽喉科 3新松戸中央総合病院脳神経外科

ページ範囲:P.978 - P.980

文献概要

I.はじめに

 聴神経腫瘍は聴性脳幹反応検査,MRI検査などの普及に伴い,早期に発見される機会が増えてきている。聴神経腫瘍は頭蓋内腫瘍の5~10%を占め,小脳橋角部腫瘍の60~75%を占めるとされている1)。一方,神経線維腫症は聴神経腫瘍を合併しやすい疾患として知られている。神経線維腫症にはvon Recklinghausen病に代表される皮膚病変を伴い,一側性の聴神経腫瘍をもつ1型と,皮膚病変の合併が少なく両側の聴神経腫瘍を生ずる2型に分類され,2型の発生率は1型の10%未満と比較的少ない2,3)

 今回われわれは,難聴を主訴とした神経線維腫症2型の1症例を経験したので報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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