文献詳細
目でみる耳鼻咽喉科
巨大耳下腺腫瘍症例
著者: 中野宏1 杉山庸一郎1 大西弘剛1 上田大1 四ノ宮隆1 島田剛敏1 中井茂1 久育男1
所属機関: 1京都府立医科大学耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.92 - P.93
文献概要
症例:52歳女性。
10年ほど前から右耳下腺部腫瘤を自覚していたが放置していた。増大傾向および疼痛の増悪のため,当院形成外科を受診した。自壊した部位からの生検で多形腺腫と診断され,精査・加療目的で当科を紹介され受診した。
既往歴:特記すべきことなし。
現症:右耳下部に11×10cm,一部皮膚に露出する弾性硬の小児頭大の巨大な腫瘤を認めた(図1)。触診上,その他に頸部リンパ節を触知せず,顔面神経麻痺を認めなかった。
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