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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科75巻2号

2003年02月発行

目でみる耳鼻咽喉科

巨大耳下腺腫瘍症例

著者: 中野宏1 杉山庸一郎1 大西弘剛1 上田大1 四ノ宮隆1 島田剛敏1 中井茂1 久育男1

所属機関: 1京都府立医科大学耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.92 - P.93

文献概要

 多形腺腫は長期間放置されると巨大となり,摘出時に顔面神経の温存に難渋する例もみられる1~8)。巨大耳下腺多形腺腫症例の治療経験を示す。

 症例:52歳女性。

 10年ほど前から右耳下腺部腫瘤を自覚していたが放置していた。増大傾向および疼痛の増悪のため,当院形成外科を受診した。自壊した部位からの生検で多形腺腫と診断され,精査・加療目的で当科を紹介され受診した。

 既往歴:特記すべきことなし。

 現症:右耳下部に11×10cm,一部皮膚に露出する弾性硬の小児頭大の巨大な腫瘤を認めた(図1)。触診上,その他に頸部リンパ節を触知せず,顔面神経麻痺を認めなかった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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