文献詳細
原著
巨大な上皮小体癌の1症例―その診断および反回神経の走行
著者: 林歩1 寺田哲也1 河田了1 竹中洋1
所属機関: 1大阪医科大学耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.129 - P.132
文献概要
上皮小体癌は比較的稀な疾患であり,原発性上皮小体機能亢進症の中で癌の占める割合は0.6~4%程度といわれている1)。上皮小体癌は一般に腺腫や過形成と比較して大きいものが多いが,50mmを超えるものは10%程度と報告されている2)。
今回われわれは,直径60mmの巨大な上皮小体癌を経験した。その症例を報告するとともに,上皮小体癌の診断および反回神経の走行について考察した。
掲載誌情報