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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科75巻4号

2003年04月発行

鏡下咡語

身近な薬になる草花

著者: 中野雄一123

所属機関: 1新潟医療福祉大学 2新潟労災病院 3新潟大学

ページ範囲:P.298 - P.299

文献概要

 身近な草花の中には,かつて大切な生薬であったと思われるものがあります。現在でもアロエを育てている家庭が少なくありません。そんな草花のいくつかを取り上げ,その意外な一面に触れてみたいと思います。

 ドクダミを知らない人は少ないと思います。庭先や露地裏にこの花,すなわち白い十字形の四弁で,真ん中に黄色い芯のある花を目にしますと(図1),季節は確実に夏に向かっていることを知らされます。と同時に独特な臭気がよみがえってきます。するとこの匂いのほうがむしろこの花と固く結びついて,何やらこの花には毒が含まれているような気がしてきます。そんなことから名前にドクがつけられたのかも知れません。しかし毒はありません。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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