文献詳細
原著
縦隔に進展した巨大上皮小体腺腫の1例
著者: 柳裕一郎1 門倉義幸1 衣笠えり子2 緒方浩顕2 原田容治3 大森順子3
所属機関: 1昭和大学横浜市北部病院耳鼻咽喉科 2昭和大学横浜市北部病院内科 3戸田中央総合病院消化器内科
ページ範囲:P.325 - P.328
文献概要
上皮小体腺腫は,原発性上皮小体機能亢進症(Ⅰ°HPTと略)の原因として最も多く認められ,PTH過剰分泌による高カルシウム血症をきたす。唯一の治療法は外科的な摘出であり,摘出により90%以上軽快するといわれている1)。また,原発性上皮小体機能亢進症における腺腫は,一般的に50~2,000mg程度の大きさのものが多いとされている2)。
今回われわれは,縦隔に進展した巨大な上皮小体腺腫を経験したので,文献的考察を加え報告する。
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