icon fsr

文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科75巻5号

2003年04月発行

特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科の機能検査―何がどこまでわかるか―

I.聴覚検査

1.聴覚検査の進め方

著者: 小田恂1

所属機関: 1東邦大学医学部第一耳鼻咽喉科学教室

ページ範囲:P.7 - P.12

文献概要

I.はじめに

 この増刊号は耳鼻咽喉科機能検査に関する理論と実際の特集で,Iの聴覚検査の項では聴覚機能を評価する基本的な検査法について詳述されている。詳しくは各項目を熟読していただくとして,ここでは聴覚検査をどのように進めていくかについて述べる。

 本書に限らず耳鼻咽喉科の教科書や専門書をひらくと,聴力検査の評価にはまず最初に純音聴力検査法が記述され,それに続いて語音聴力検査や閾値上聴力検査などの心理学的検査法,引き続いて様々な他覚的聴覚検査法が記述されている。たいていの場合,それぞれの検査法が独立して記述されており,検査法それ自体の知識を修得するには適しているが,臨床の現場における検査法の有機的な関連性について解説されたものは少ない。そのため,初学者にとっては純音聴力検査を含めて全ての検査法が同等の臨床的意義があると考えている人も少なくない。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら