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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科75巻5号

2003年04月発行

特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科の機能検査―何がどこまでわかるか―

V.めまい検査

5.迷路刺激検査 ②回転刺激検査(EVAR)

著者: 武田憲昭1 関根和教1

所属機関: 1徳島大学医学部耳鼻咽喉科教室

ページ範囲:P.145 - P.151

文献概要

I.はじめに

 回転刺激検査(回転検査,rotatory test)は,平衡機能検査の中の迷路刺激検査に分類される。温度刺激検査や電気刺激検査と異なり,回転検査の刺激は生理的な加速度刺激であることが特徴である。頭部に角加速度が加わると半規管が刺激され,半規管動眼反射により眼球運動が生じる。回転検査は,この眼球運動を記録・解析することにより前庭機能を評価する検査法である1,2)。回転検査には回転軸が垂直な垂直軸回転(earth-vertical axis rotation:EVAR)と回転軸が傾いている偏垂直軸回転(off-vertical axis rotation:OVAR)がある。

 本稿ではEVARを用いる回転検査法について概説する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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