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特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科の機能検査―何がどこまでわかるか― V.めまい検査
6.前庭誘発筋電位(VEMP)
著者: 室伏利久1
所属機関: 1東京大学医学部耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.165 - P.169
文献購入ページに移動I.はじめに
前庭誘発筋電位(vestibular evoked myogenic potential:VEMP)は頸筋,中でも胸鎖乳突筋(SCM)に音響刺激などによって誘発される筋電位であり,今日,前庭機能検査の1つとして位置づけられている。最初の報告は1992年になされたColebatchら1)によるものである。
本稿では,これまでに明らかになった事柄を中心に解説し,本検査が臨床検査としてどのように利用され得るのかという点について解説する。なお,以下の記述では前庭誘発筋電位の略称としてVEMPを用いるものとする。
前庭誘発筋電位(vestibular evoked myogenic potential:VEMP)は頸筋,中でも胸鎖乳突筋(SCM)に音響刺激などによって誘発される筋電位であり,今日,前庭機能検査の1つとして位置づけられている。最初の報告は1992年になされたColebatchら1)によるものである。
本稿では,これまでに明らかになった事柄を中心に解説し,本検査が臨床検査としてどのように利用され得るのかという点について解説する。なお,以下の記述では前庭誘発筋電位の略称としてVEMPを用いるものとする。
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