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特集 耳鼻咽喉科・頭頸部外科の機能検査―何がどこまでわかるか―
XI.音声機能検査
著者: 田山二朗1
所属機関: 1国立国際医療センター耳鼻咽喉科・気管食道科
ページ範囲:P.221 - P.227
文献購入ページに移動I.はじめに
音声機能検査には様々な方法があるが,1)声帯振動の検査,声の高さや強さの検査など発声能力の検査,空気力学的検査などの発声に伴う生理的現象の検査,2)聴覚的評価による音質の検査および音響分析など音声の音としての性質の検査,3)筋電図や各種の画像検査など発声活動に関連した検査に大別することができる。本稿では1),2)の項目について解説する。
嗄声をきたす状態や発声行動に苦痛を感じる状態であれば検査の対象となるが,それぞれの検査の特性を考えて,病態解析のために有効な検査法を選択する必要がある。なお,音声学は基礎的研究の進んだ分野であるため,研究面で使用されている検査法についても若干解説を加える。
音声機能検査には様々な方法があるが,1)声帯振動の検査,声の高さや強さの検査など発声能力の検査,空気力学的検査などの発声に伴う生理的現象の検査,2)聴覚的評価による音質の検査および音響分析など音声の音としての性質の検査,3)筋電図や各種の画像検査など発声活動に関連した検査に大別することができる。本稿では1),2)の項目について解説する。
嗄声をきたす状態や発声行動に苦痛を感じる状態であれば検査の対象となるが,それぞれの検査の特性を考えて,病態解析のために有効な検査法を選択する必要がある。なお,音声学は基礎的研究の進んだ分野であるため,研究面で使用されている検査法についても若干解説を加える。
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