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文献詳細

雑誌文献

耳鼻咽喉科・頭頸部外科75巻6号

2003年05月発行

原著

良性発作性頭位めまい症100例からみた頭位変換療法の効果と問題点

著者: 藤井守123 平位知久2 井口郁雄3

所属機関: 1中電病院耳鼻咽喉科 2JA尾道総合病院耳鼻咽喉科 3広島市民病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科

ページ範囲:P.371 - P.375

文献概要

I.はじめに

 良性発作性頭位めまい症(以下,BPPV)は従来自然治癒傾向の強い疾患とされ,1990年代前半以前は本邦では積極的な理学的療法が行われることは稀であった。しかし,米国ではEpley1)の努力により,その原因と推測される半規管内の耳石片を卵形囊へ戻す頭位変換療法(canalith repositioning procedure:CRP)が第1選択の治療法となっている。

 本邦でも1990年代半ばより,CRPによる治療成績の報告がみられるようになってきた2~12)。諸家の報告で安定した成績の得られることが認められており1~15),既に多くの施設で治療の第1選択となっていると思われる。

 われわれの治療してきた100例のBPPV症例を振り返って,CRPの効果と問題点を検討した。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1316

印刷版ISSN:0914-3491

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