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原著
レックリングハウゼン病における外耳道狭窄症例―病理学特性と外科的治療法に関する考察
著者: 大木雅文1 阿部和也2 石尾健一郎1 宮島千枝1 水野正浩3 市村恵一4
所属機関: 1東京大学医学部耳鼻咽喉科学教室 2東京都立府中病院耳鼻咽喉科 3埼玉医科大学耳鼻咽喉科神経耳科部門 4自治医科大学耳鼻咽喉科学教室
ページ範囲:P.376 - P.379
文献購入ページに移動レックリングハウゼン病は,皮膚のカフェオレ斑や神経線維腫を主徴とし,骨病変,眼病変,脳脊髄腫瘍など多彩な症状を呈する全身性母斑症である。比較的稀な疾患ではあるが,約0.25%の頻度で生じるとされている1,2)。頭頸部病変も高頻度に認め,多彩な症状を示す。外耳道病変は比較的稀ではあるが,周囲に重要な組織が隣接しているため,特有の問題を生じる1~3)。
われわれは,レックリングハウゼン病における外耳道狭窄症例を経験し,その病理学的特性と対処法について文献的考察を加え報告する。
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